『足利氏満とその時代』(関東足利氏の歴史)

今回取り上げるのは関東公方の歴史をまとめた「関東足利氏の歴史」シリーズの第2巻『足利氏満とその時代』です。先代の足利基氏の時代を起承転結の「起」とするならば、この氏満の時代は起承転結の「承」の時代です。彼の時代に鎌倉府の基本構造が確立され、以後安定して継承されていくようになります。

『足利基氏とその時代』(関東足利氏の歴史)

今回取り上げるのは関東公方の歴史をまとめた「関東足利氏の歴史」シリーズの第1巻『足利基氏とその時代』です。室町時代の関東地方を知る上で欠かせない鎌倉府・鎌倉公方ですが、その存在の重要性に比べて世間での知名度は低いものとなっています。特に本書で取り上げている足利基氏は魑魅魍魎うずまく南北朝時代にあって珍しい正義感に溢れた立派な人物なのですが、イマイチといか全く知られていないので、是非とも本書を通じて彼の人となりを知ってもらいたいです。

仮想通貨が「通貨」として普及しえない、たった1つの理由

昨今、仮想通貨が話題になっています。僕は、この仮想通貨は残念ながら通貨として普及することは無いであろうと考えています。ここでは、普及しない唯一かつ絶対的な理由について、『通貨の日本史』の内容をベースに説明していこうと思います。

授戒会に参加してきました

先週、京都は嵯峨にある清涼寺で行われた「授戒会」というものに参加してきました。日本国民の多くは仏教徒であると言われているにも関わらず、日常の生活の中で仏教と触れ合う機会はそんなに多くありません。そこで、授戒会において「仏教とは何か?」の初歩の初歩を学んできました。
授戒会の内容は非常に面白いものであり、ぜひ多くの皆さんに自分と仏教との関係を考える機会を持ってもらいたいと思い、自分の経験をブログにまとめることしました。

貧困について考えてみた

いつも愛用しているNewsPicksで昨今、貧困について議論するのが流行っているようですので、流行にのって貧困について考えて見ました。


日本の決済の歴史を振り返る ~古代編



いつも愛用しているNewsPicksで「フィンテックの真贋」という楽しみな連載が始まりました。しかし、残念ながら初回の日本の決済の歴史のまとめは、かなりの説明不足があり、多くの人に誤解を与えかねないと感じています。そこで、自分へ整理も含めて改めて日本の決済の歴史を何回かに分けて振り返ってみたいと思います。まずは皇朝十二銭に代表される古代の話です。

サラリーマンのための歴史 『ゴッド・ハンド』事件とはなんだったのか

2000年11月に毎日新聞が「旧石器捏造事件」をスクープしました。当時、僕は大学4年生で卒論提出の一ヶ月前でした。僕の研究テーマは縄文時代だったので影響は受けませんでしたが、旧石器時代の研究をしていた同期の中には論文の根拠が瓦解した人もおり、大変なインパクトがありました。